日本三景のひとつ、松島にある「西行戻しの松公園」。
桜はソメイヨシノとオオシマザクラが約260本、例年では4月下旬に見ごろを迎えます。
公園は高台にあるため、すぐ目の前の斜面が桜のピンクに染まり、その先に春霞みにけぶる緑の島々と海を望むことができます。
公園の片隅には名前の由来となった大きな松の木が立っています。
12世紀末、長く続いた平安の貴族の世が終わろうとしていたとき、西行法師は縁戚でもある奥州藤原氏が治める平泉へと旅をしました。
松の木の下で出会った童子と禅問答となり、童子の答えの意味を理解できなかった西行法師は、童子ですら計り知れない知恵を持つ土地であれば訪れても恥をかくだけと、恐れをなして逃げ帰ったのだといいます。
実際に松島を訪れたかどうかは定かではないそうですが、なんともユニークな名前の由来ですね。
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