青森にある「奥入瀬渓流」は、国の特別名勝及び天然記念物にも指定された、日本を代表する景勝地のひとつです。
奥入瀬渓流は十和田八幡平国立公園の中にあり、深い自然林に囲まれた一本道には、手つかずのままの豊かな樹々や十数か所の滝、美しい渓谷美が点在しています。
渓流には遊歩道が整備されており、四季折々を通して千変万化の景観が楽しみながらの約4時間半ほどのトレッキングは、感動の連続です。
特に美しいのは、新緑の5月~6月と紅葉の10月中旬~下旬です。
深緑の季節は、濃い緑、明るい緑、苔むした緑など濃淡さまざまな種類の緑色が、樹林帯の中でキラキラと木漏れ日を浴びて、驚くほどの美しい景観が広がります。
そして眼下に流れる渓流は、緩やかになったり、あるいは激しくなってしぶきをあげたりと、場所によって異なり、若葉の緑としぶきの白とのコントラストを見ることができます。
紅葉の季節は、ブナやカエデ、ヤマモミジなどが渓流を覆うように赤や黄金色に色づき、渓流のせせらぎを聞きながら心が洗われるような絶景となります。
奥入瀬渓流の散策は、十和田湖畔にある子ノ口から焼山までの約14㎞のルートですが、遊歩道が車道に沿うように整備されていて、道中は見どころに合わせてバスも停車するので体力に自信のない人でも安心です。
またレンタサイクルもあり、深緑の中を走るだけでも自然に癒されるでしょう。
奥入瀬渓流に行ったら、必ず訪れてほしいスポットのひとつ、「阿修羅の流れ」は、テレビCMやポスターにも採用された名所で、戦いの神・阿修羅の名前にふさわしく、岩や木々の間を激しく流れる迫力満点の様子を見ることができます。
ここ以外にも、大小さまざまな滝や奇岩など、絵になる風景があちこちに点在しますので、写真を撮るのに時間を忘れてしまいそうになりますのでご注意を!
日本一の渓流美とも呼ばれる奥入瀬渓流の壮大な自然美を味わいに、ぜひ一度足を運んでみてください。
*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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