岡山県鏡野町の奥津温泉で、3月7日春の訪れを告げる「足踏み洗濯」の実演が始まりました。
足踏み洗濯は、川に湧き出る温泉を利用した、この地域に古くから伝わる独特の洗濯方法で、女性たちがクマやオオカミに襲われないように、見張りながら立って洗濯したのが始まりとされています。
同温泉街の橋のたもとの洗濯場で、奥津温泉足踏み洗濯保存会の女性2人が「奥津温泉小唄」のリズムに合わせ、足先を器用に動かして洗濯をし、観光客らが見守りました。
奥津温泉は、美作三湯のひとつで、江戸時代に開かれ、温泉街となったのは大正時代。
その歴史は古く、かつてより名だたる武将たちがこの湯につかり、多くの人の疲れを癒してきたと言われています。
「足踏み洗濯」が行われる露天風呂を中心に、川沿いに風情ある老舗旅館や民宿が立ち並びます。
奥津温泉の泉質は、アルカリ性の単純温泉で、地下150mから噴き出すお湯は40度以上で、毎分1000リットルもの湯量を誇ります。
漂白成分が含まれているため、「美人の湯」として全国的に人気を集めています。
足踏み洗濯は3月上旬~12月上旬の日曜日と祝日の午前8時半から約15分間実演が行われますが、今年は新型コロナウイルスの感染予防策として、4月以降は隔週となり、時間も同9時からの予定です。
詳しくは鏡野町観光協会へお問い合わせください。
*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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