新型コロナウイルス感染拡大により、東京オリンピック・パラリンピックの開催まで半年となりましたが、開催決定はいつになるのか、延期か中止か、とさまざまなメディアで取り上げられています。
今後のことはまだ決まってはいませんが、今回はそんな東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる、国立競技場についてご紹介します。
新しい国立競技場は2019年11月30日に完成しました。
建築家・隈研吾氏が手掛けた国立競技場は「杜のスタジアム」と題し、世界的にも珍しい木を取り入れたスタジアムで、近隣にある明治神宮など、周辺の緑に調和するように設計されています。
この木材は、47都道府県それぞれの地域で生まれた「杉」を使用し、それぞれの産地の方角に並べられ、日本全国の一体感を象徴するデザインを想定しています。
木材は色の経年劣化を抑えるため、白く塗装して仕上げられているのが特徴です。
また外周には杉で覆われた軒ひさしが付いていて、夏の暑い日差しを遮り、自然の心地よい風が観客席に届くよう工夫されています。
ひさしの上には、土を使用しなくても植物を茂らせることができる、リサイクルマテリアル「Greenbiz」を採用し、在来種の緑の植物を植えてあります。
最上階には1周約850メートルの散歩道「窓の杜」を、スタジアムを覆うように設置して、四季を感じながら都市景観を楽しむことができる、展望スペースになっています。
国立競技場の見学は残念ながらできませんが、すぐ近くにある日本オリンピックミュージアムは立ち寄ることができますので、オリンピック・パラリンピックに関する魅力を発見しに、ぜひ足を運んでみてください。
環境に優しい、木のぬくもりを感じられる新しい国立競技場で、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる日が楽しみですね。
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*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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