1月31日、網走地方気象台で、網走の陸地からオホーツク海の流氷が肉眼で見える「流氷接岸初日」を観測しました。
網走沖約2キロ付近では、幅1キロ弱とみられる真っ白な流氷帯が海を覆いつくし、雄大な景色がみられています。
そもそも、流氷とはどこから来るのでしょうか。
一般的に海に浮いた氷を「流氷」と呼んでいますが、海水が凍った「海氷」と、流れてきた流氷が混合した流氷が
オホーツク海北西部のシベリア沿岸でできます。
そして強い北西の季節風と東カラフト海流に乗って、成長しながらゆっくりとオホーツク海を南下します。
それが、1月下旬~2月上旬に北海道のオホーツク沿岸へとたどり着きます。
オホーツク海は流氷が来ると漁業はいったんお休みになりますが、流氷の下にはアイスアルジーという大量な量と
種類のプランクトンが活動しており、流氷の天使といわれるクリオネもそのひとつです。
プランクトンを追って、還流系の魚たちも大挙して押し寄せることから、オホーツク海の豊富な魚介類の資源がここから
生まれているともいえます。
春になるとこのプランクトンが一気に増えて、良質な餌となり、流氷がなくなると「海明け」宣言がなされて漁業が
再開されるのです。
流氷を観てみたいという方は、北見枝幸、紋別、網走、知床などで見られることが多く、紋別や網走などでは、砕氷船による
流氷観光もできます。
また流氷ウォークやダイビングなど、さまざまな冬のイベントも開かれますので、ぜひ流氷見物にお出かけください。
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*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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