黒川温泉は、熊本県の阿蘇のさらに奥地、大分県との県境、九州の北部中央エリアに位置する、憧れの温泉地として全国でも人気の高い、山間の小さな温泉郷です。
黒川温泉郷では、三十軒の宿と里山の風景すべてを、「一つの旅館」として考えています。
それを表す言葉が「黒川温泉一旅館」。
ひとつひとつの旅館は「離れ部屋」とされ、旅館をつなぐ小径は「渡り廊下」として、それぞれの旅館がつながっていて、温泉街全体の風景が、まるで一つの旅館のように自然へと溶け込んでいます。
川の流れに沿った渓谷沿いにあることから、収容人数は少なく、旅館組合の主導で歓楽的要素や派手な看板を廃して統一的な町並みを形成する方策を採っているため、落ち着いた雰囲気を見せています。
黒川温泉の魅力とは、何と言ってもその源泉の豊富さ、泉質の種類の多さです。
黒川温泉内には全8種類(弱酸性、弱アルカリ性、硫黄、炭酸水素塩、塩化物、硫酸塩、含鉄、酸性)もの泉質があり、旅館ごとにそれぞれ異なる泉質や効能の温泉を楽しむことができます。
1,300円で好きな温泉3ヵ所に入浴できる“温泉手形”も好評で、日帰り湯めぐりを楽しむことができます。
杉の木を利用した『手形』は温泉街の中心に位置する旅館組合の事務所兼案内所で入手できますので、おみやげにもいいですね。
*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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