奈良県大峯山・山上ヶ岳や女人大峯・稲村ヶ岳の登山口に位置する洞川温泉は、標高800メートルの山上川畔に位置する温泉地です。
大峯山は女人禁制の修験の山であり、門前町として夏期には山上ヶ岳の蔵王堂をめざす修験者や参詣者で非常に賑わいます。
大峯山麓の天川村にあり、古くから行者や登山者たちが利用してきた20数軒の由緒ある宿が立ち並び、どの宿も提灯を提げ他に例を見ないような風情ある街並みです。
標高820mという高所にあり、夏でも最高26℃と涼しくクーラーも不要な反面、冬季は厳しい寒さに閉ざされます。
なつかしい雰囲気のただよう街で、役行者の高弟「後鬼」の子孫の里とも伝えられています。
温泉は山上川畔より湧出(1,002㍑/時)し、泉質は(低張性)弱アルカリ性単純温泉、無色・透明・無味・無臭で、微スベスベ感があります。
また、一帯は代表的なカルスト地形(石灰岩台地)で、ごろごろ水に代表されるミネラル分を適度に含むおいしくて体に良い水も湧き、名水の山里はいつも賑わいを見せています。
洞川温泉街の入口にある、村営の日帰り温泉施設は、吉野杉や桧など自然木の香りに包まれ、無味無臭で入り心地のよい単純温泉が楽しめます。
内湯にはジェットバスも付いており、疲労回復にもぴったりです。
*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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