大分県のグルメと言えば、唐揚げを思い浮かべる人が多いと思いますが、実は大分県ではとり天も唐揚げと同じくらいポピュラーな食べ物なのです。
唐揚げよりさっぱりしていて、ぽん酢などを付けて食べます。
また、各家庭で揚げる家庭の味でもある、大分県のソウルフード!
そもそも総務省が、都道府県庁所在地と政令指定都市を対象に、一世帯あたりの鶏肉年間消費量を調査したところ、大分市が全国1位になりました。
唐揚げやとり天以外にも、鶏肉を使ったまぜごはん「鶏めし」や鶏出汁の汁物「鶏汁」といったさまざまな鶏肉料理が食べられてきました。
鶏肉が高価な食材だった時代、家庭では衣がたっぷりついた「とり天」がつくられ、厚い衣がかさ増しになり、家族が多くてもみんなで鶏肉を味わうことができると人気のメニューでした。
とり天の発祥には諸説ありますが、別府市の東洋軒がとり天発祥の店として通っています。
東洋軒の昭和初期のメニューに「炸鶏丸」という料理が「鶏ノカマボコノ天麩羅」と説明されており、これがとり天の起源とされています。
昭和初期、既存メニューの唐揚げが骨付きであったために女性が食べづらいだろうという気遣いから、骨のないもも肉を食べやすい大きさに切り、天ぷら風にアレンジしたのがはじまりとされています。
唐揚げより早く調理できて、サクサクと柔らかい衣は、またたく間に評判となり、やがて、さまざまな飲食店が「とり天」を提供するようになったといいます。
とり天は、街の飲食店でも定番メニューになっており、地元住民向けの店から観光客向けの店まで、さまざまな「とり天」が楽しめます。
大分県を訪れた際には、ぜひ味わってみたいですね。
*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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