山口県長門市にある長門湯本温泉は、約600年前、定庵禅師が住吉大明神からのおつげによって発見したと伝えられる、山口県で最も古い温泉です。
長門市は「すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい」と歌った童謡詩人、金子みすゞが生まれ育った街です。
温泉街の中心を流れる清流・音信(おとずれ)川と大寧寺川周辺に静かに佇む長門湯本温泉には、夏になると源氏ホタルの光とカジカ蛙の鳴き声に染まり、温泉街一帯に懐かしい雰囲気が漂います。
駐車場から音信川までの階段沿いには、数百本の竹林が立ち並び、谷風にそよぶ笹の葉音を聞きながらゆっくりと階段を下っていけば日常を忘れさせてくれるでしょう。
夜間には竹林のライトアップも行われ、階段の両脇に置かれた行灯とともに、風情溢れる温泉街を照らしてくれます。
また、音信川の川岸にアクセスできる階段状の雁木広場や、対岸へ渡ることのできる飛び石や沈下橋が数多くあり、気軽に川遊びを楽しむことができます。
長門湯本温泉から車で30分ほどのところには、123基もの鳥居が並ぶ光景に圧倒される、有名な元乃隅稲成神社もあります。
海に向かって100m以上に渡って真っ赤な鳥居が立ち並ぶ景色は圧巻です。
神社敷地内にある高さ約6mの大鳥居の上部には賽銭箱が設置されており、見事、賽銭を投げ入れることができたら願い事が叶うと言われています。
その日本らしい景色が海外からの観光客からも大人気です。
*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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