鳥取県中部、大粒の大和シジミ生息地で知られる東郷湖西岸に位置する水郷の温泉地「はわい温泉」。
はわいと言っても、あのハワイではありません。
「羽合」と書いて、はわい温泉なのです。
鳥取県内では皆生温泉・三朝温泉・吉岡温泉に次ぐ4位の温泉客を誇ります。
はわい温泉は、湖中から湧き出る温泉として全国的にも珍しい温泉地です。
突き出た砂洲に建ち並ぶ旅館街は、まるで湖上に浮かぶ温泉郷で、風光明媚な湖畔の風景に溶け込むようなたたずまいは、とても幻想的な雰囲気です。
空から見下ろせば鶴が羽ばたいた形に見えることから『鶴の湖』とも呼ばれています。
冬になると温泉が湖底から湧き出ているので湯けむりに包まれ、一段とロマンティックなムードを味わえます。
その歴史は古く、江戸時代から湖中に温泉が湧き出ることが知られており、地元の人たちが温泉利用を願い出たことが東郷温泉の始まりだと言われています。
温泉付近には東郷湖羽合臨海公園があり、東郷湖畔の散策がおすすめです。
山陰八景のひとつに数えられる県立自然公園をなす、東郷湖の湖畔にある情緒豊かな湖上風景が心を潤します。
また、湖岸には東郷湖で漁をする船の船溜まり場があり、漁船の姿も風物詩となっています。
近年では、SoftBank(ソフトバンク)のCMにも出たことで注目されました。
はわい温泉は東郷湖の湖底から自然に湧き出た湯を鯉が教えたという伝説があり、「こいの湯」とも呼ばれており、湖畔には伯耆國一之宮 倭文神社があり織物・安産の神様の出雲神話に登場する下照姫命が祀られています。
そのことから、はわいは「恋の湯」ともよばれ、安産祈願や若いカップルにも人気の温泉街でもあります。
*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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