今、廃線歩きがひそかに人気を集めているのをご存じですか?
廃線跡とは、利用客の減少などで廃止された鉄道路線の跡のことです。
映画好きな方なら「スタンドバイミー」で少年たちが廃線を並んで歩く場面を思い浮かべるかもしれません。
そんな廃線跡を歩くことが、鉄道ファンだけならず、自治体なども観光資源として活用しているほどブームになっているのです。
線路や鉄橋などの遺構を巡り、かつての歴史に思いを馳せたり、別の資源に生まれ変わった線路跡で往時を忍んだり。
普段は絶対歩くことができないだけに、冒険心をくすぐられますよね。
廃線巡りには、廃墟探訪のような、ちょっと秘密めいた発見をした気分になれるのではないでしょうか。
これまでは一部の鉄道ファンや廃墟ファンに知られていただけだったのが、近年、鉄道廃線跡を整備して新たにハイキングコースになったりして注目を集めています。
関西で有名なのは、かつて機関車が走っていたJR福知山線廃線敷。
武庫川の渓谷沿いに続く約4.7㎞の廃線敷は、長らく立ち入りが禁止されていましたが、現在はハイキングコースとして一般開放されています。
渓谷をのぞき込みながら、真っ暗なトンネルを抜け、橋を渡り、枕木を踏みしめて歩く全長約4.7kmのハイキングコースです。
コース内には6つのトンネルや3つの橋などの鉄道遺構が当時とほとんど変わらぬ姿で残っており、桜や紅葉のシーズンには多くの行楽客でにぎわいます。
JR福知山線廃線敷ハイキングで1番人気の見どころは、武庫川を横断する第二武庫川橋梁です。
鉄橋の上も遊歩道が整備されているので、橋の上で記念撮影を楽しむことができます。
山の緑に赤い橋が色鮮やかに映えて、フォトジェニックスポットとなっています。
いつもは電車に乗って走りすぎてしまう景色も、自分の足で歩いてみたら思わぬ発見があるかもしれませんね。
*敬称略
*写真と本文とは関係ありません
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